『スマート農業』という言葉を聞いたことはありますか?
あまりなじみがない方もいるかもしれませんが、生きていく上で欠かせない「食」「農」の業界において、近年注目されているとても重要なキーワードです。
☆『スマート農業』とは、
ロボット技術やAI(人工知能)、ICT(パソコンやスマートフォンなどを使用した情報処理や通信技術の総称)などを活用して、農業の課題を解消し、省力化や高品質化を目指す新しい農業のこと💡
世界における市場規模は2025年には4兆3400億円にもなると予測されています。(Hexa Reportsより)
スマート農業で、すでに普及しているのは、ドローン技術!
☆ドローン・・・無線による遠隔操作や事前のプログラムに沿った自動制御によって無人状態で飛行する航空機の総称。
ドローンの用途は幅広く、農薬や肥料、種子の散布や田畑のリモートセンシングなどがあります。
(最近では東京オリンピックの開会式でも話題になりましたね!)
☆リモートセンシング・・・離れた場所をセンサーにより感知、監視すること。
たとえば、ドローンで撮影した画像で害虫の居場所を特定し、害虫がいたら、そのまま降下して殺虫剤を吹きかけるサービスや、イノシシやシカなどの野生動物の動きを監視し、近づいたら追い払う技術なども。
また、スマート農業のカギとなるのは、ドローンやAIだけでなく、データの活用も挙げられます。
畑の土壌や水耕栽培機にセンサーを設置するなどして、データを収集・解析することで、効率的な栽培管理を実現していくことができます☝
これまでは、農業といえば、体力仕事・天気に左右される・長年の経験と知恵・勘が必要、というイメージがありましたが、
データを活用し、効率的な栽培方法を学んだり、気象データの解析等を行うことで、初心者でも栽培することができたり、気象によるリスクも予測できるようになったりします!☀🌱
これまでより、効率よく、さらに質の高い作物の生産が可能になってくるってことですね
また、生産者だけでなく、スーパーマーケットや流通業者も、野菜や果物がいつ、どのくらい収穫できるのかを事前に知りたいというニーズもあり、飲食料市場にも大きくかかわっていきます。
国内の農業産出額9.3兆円(2017年)に対し、
世界の飲食料市場規模は、2030年には1,360兆円となり、2015年の890兆円の1.5倍に拡大すると推計されています。(参考:農林水産省)
この巨大な市場にどう食い込んでいけるのかが、スマート農業発展の大きなカギでもあるのです!
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参考文献:窪田新之助・山口亮子,農業の仕組みとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書,2020